導入事例~お客様の声

株式会社細川洋行 三芳工場

1949年創業以来、セロファンの印刷からスタート。わが国の軟包装印刷、コンバーティングを牽引してきた包装材料メーカーだ。同社のFCカットやチアーパック(R)、FBパウチなどの新規技術、オリジナル包材の発明は、現在ではヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアなど全世界にわたって普及している。また、企業ビジョンとして、今後一層の地球環境保全の貢献に努めることを重視している。その一環として、三芳工場では日本サーモエナーの高効率小型貫流ボイラを導入した。

ドライラミネート加工などが稼働する埼玉県・三芳工場
年間415tものCO2排出量削減を実現

昨年、重油焚き煙管ボイラの設備更新を図り、日本サーモエナーの高効率小型貫流ボイラに更新した細川洋行の導入事例をレポートする。導入後にエネルギーの高効率化を実感し、環境貢献だけでなく、実作業にも様々なメリットがもたらされた具体例を、三芳工場の重藤常三工務課課長にうかがった。

―日本サーモエナーの「小型貫流ボイラ」導入のきっかけを教えてください。

「これまで、重油焚きの炉筒煙管ボイラ3.6tと2t、各1台ずつで蒸気を発生させていました。主に3.6tは工場プロセス用。2tは暖房用と使い分けていました。しかし、埼玉県環境条例でVOC排出規制が強化されたために、VOC脱臭装置と排熱ボイラの新設を決めたのです。都市ガスを選択することで、環境性や安定供給の確保が可能になるのもメリットです。これを機に、製造から20~30年以上経過し、老朽化していた炉筒煙管ボイラの環境への影響を考え、小型貫流ボイラに更新しました」

細川洋行三芳工場 重藤常三工務課課長

―日本サーモエナーの「小型貫流ボイラ」の決め手は何だったのでしょうか。

何といっても「乾き度」です。乾き度が高いほど液体成分が少なくなりますから、質の高い蒸気になる。もちろん、管の中にドレン(復水)が発生しにくいから二次設備への悪影響も少なくなります。ボイラ効率97%と高効率なのに、蒸気の乾き度が99%と両立させている点です」

―実際に導入されてのご感想をお聞かせください。

「新しく導入したのは蒸発量2tの日本サーモエナー製「小型貫流ボイラ」3台と3.23t排熱ボイラ1台です。印刷後の乾燥工程で40~120度前後、通常は90度前後の熱風が必要で、ボイラからの蒸気をラジエーターで熱交換して熱風を発生させています。蒸気は冬場の暖房用にも使用します。ドライラミネート加工の工程では、酢酸エチルやトルエンなどのVOCが発生するので、その処理のために処理能力500平米の蓄熱式VOC脱臭装置を使用しています。蓄熱式VOC脱臭装置は都市ガス焚きですが、一定温度まで昇温すると内部の蓄熱体が約820度の高温を維持しながら可燃性のVOCを燃焼させ、ガス使用量の抑制が可能な省エネルギー設計となっています。VOC脱臭装置の排熱は3.23tの排熱ボイラで熱交換し、蒸気を発生させます。小型貫流ボイラと排熱ボイラは比例制御を行っており、始業時の立ち上げの際は小型貫流ボイラからの蒸気を多く利用し、生産ラインの稼働率が上がる小型貫流ボイラの出力を下げ、排熱ボイラからの蒸気をメインに切り替えてエネルギー消費を行っており、省エネと環境貢献に大いに役立っています。

「EQOシリーズ」ガス焚き EQO-2000を3台配列。新開発上吹き出し燃焼システム及び新開発均一熱吸収缶体によりスレンダーでコンパクト。

―実務の向上にも役立っているとのことですが。

「以前の重油焚きの炉筒煙管ボイラと比べて、都市ガスの「小型貫流ボイラ」は環境性に優れていることはもちろんですが、運転管理の面で飛躍的に合理化できました。炉筒煙管ボイラは立ち上げに時間がかかるので、毎朝8時始業の1時間前に出社する必要がありました。小型貫流ボイラは約10分で立ち上がります。自動運転のため、少し早めに来てスイッチを入れるだけです。メンテナンス面でも、重油焚き炉筒煙管ボイラは溜まったすすの定期的な清掃が必要でした。着火がうまくいかないこともあり、始業前に慌ててバーナーを取り外して清掃したりすることも。バーナーのメンテナンスは小型貫流ボイラは不要です。そして常に気がかりだった重油の残量管理。午前中に発注しないと補給が間に合わず、30分ほどラインを停止したこともありました。今はガス使用量をチェックするのみ。

―どうも、ありがとうございました。

補助金利用でイニシャルコストを低減し、さらにコストを削減

細川洋行の月間都市ガス消費量は8000~2万平方メートル。同社がLPガスから都市ガスに切り替える際に、ガスを供給している大東ガス、営業部特需課の茂木章義さんは「エネルギー多消費型設備天然ガス化推進補助金」の利用を細川洋行に提案した。「この補助金を利用すればイニシャルコストが低減します。設備投資の回収年数、環境性などをご理解いただき承諾いただきました」
大東ガスの供給区域にはまだまだ重油ボイラを使っている企業があり、今後も環境性をアピールし、普及に努めたいとしている。

大東ガス、営業部特需課の茂木章義さん。

ページの最上部へ戻る