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JOB&PEOPLE日本サーモエナーの仕事と人

未来をつくる熱源たちINTERVIEW

未来をつくる熱源たち

INTERVIEW

顧客を支え、環境を守る。
ボイラだからこそ果たせる使命を
開発していく

開発

2011年入社 / H.T
理工学部 電子情報学科卒

脱炭素社会の実現、
その成否を左右する
大きな使命と責任を担う仕事

当社へ入社した理由はボイラへの興味はもちろんですが、何よりもモノづくりへの興味がきっかけでした。幼い頃からラジオや時計を分解して内部の構造を見るのが好きで、いつしかゼロから何かを組み上げて造ることに夢中になっていました。そのため、業界というよりも、設計や開発という職種を軸に企業探しを行っていたのです。しかし、開発職は事業に対応した専門知識を求められることが多く、大学院卒でなければ就けないという企業がほとんどでした。そのような中で当社は学部卒かつ未経験であっても、やる気次第で開発職への配属もあると聞いて入社を決意。念願かなって、入社から現在に至るまで開発一筋というキャリアを歩んでいます。開発部はその名の通り、新しいボイラを開発する部署ですが、既存製品の改良開発も担っています。私は現在、ヒートポンプと温水機を組み合わせた製品開発を担当しており、この領域の新製品開発と既存機種に関する低コスト化、高効率化を任されています。ヒートポンプは排水等の廃熱を利用しエネルギーを得られるエコな製品であり当社製品と組み合わせれば、互いの製品メリットを最大限に引き出すことができます。それはすなわち、脱炭素社会の実現という現代の重要なテーマに貢献する仕事であり、大きな使命と責任を感じながら働いています。

仕事風景

あらゆる要件を満たす
製品を開発すべく、
真正面から難題に挑む

すべての製品開発、改良に全力を注いできた中でも、特に印象に残っている製品があります。それが、「EQi-3000NM/LM」という小型貫流ボイラです。当時、当社としては最大サイズとなる小型貫流ボイラで、本配属後に初めて開発に携わった製品でもありました。すべての項目で最低でも他社製品と同等以上のスペックを実現するべく、ボイラ本体も一から設計し、水管の配置も幾度も試行錯誤を繰り返し、仕様を満たすべく性能評価を行いました。特に苦労をしたのがバーナでした。環境負荷を考慮して、可能な限りCO、NOxを減らしたいものの、これがなかなか難しいのです。COを減らすためには完全燃焼させれば良いのですが、良い燃焼をして温度が上がれば今度はNOxが増えてしまう。この相反する条件を同時に満たすためにどうすべきか、頭を悩ませました。最終的には、炎を細かく分割することで、完全燃焼させつつも温度を下げようということになったのですが、その炎もボイラの限られたスペースの中でどれだけ分割し、どう配置するのかにも課題があり解決に向け試行錯誤を続けました。その他さまざまな壁を乗り越えた末に、ようやく過去にないスペックの製品を生み出すことができたのです。苦労も喜びもこれまでで最も大きく、今でも忘れることのできない製品です。

仕事風景

故障も停止も許されない。
ボイラの担う責任を胸に、
社会貢献に繋がる開発を

今までも意識してきたことではありますが、これからも強く意識し続けたいと思っていることがあります。それは、ボイラを開発することの責任の大きさです。熱源の提供を通じて、お客様の空調や温水といったインフラを支えるボイラの故障やトラブルは、お客様の業務停止に直結します。それだけでなく、炎を扱う製品であり、高温かつ高圧という特性から些細なトラブルが大事故に繋がりかねない製品でもあるのです。そのボイラを開発する者として、安全かつ安定して稼働し続ける製品を生み出すことに徹底的にこだわり続けたいと思っています。またボイラは、お客様に対してだけでなく、社会に対しても大きな責任を持つ製品でもあります。化石燃料を扱うボイラは、脱炭素社会を目指すにあたって、さらなる改良が求められます。現在も当社製品とヒートポンプを活用した高効率製品の開発に取り組んでいますが、水素燃料、バイオ系燃料や電気の活用等も視野に入れながらさらなる新製品の開発や既存製品の改良を進め、持続可能な社会に貢献する。それが当社の掲げる「汽罐報国」に繋がると信じています。

仕事風景

ある日のスケジュール

  • 8:15

    出社

  • 8:30

    始業、メール確認、返信

  • 8:40

    担当テーマに関する評価試験

  • 12:00

    昼休憩

  • 12:45

    メール確認、返信

  • 12:50

    試作品の設計・製作

  • 16:30

    取得データの整理

  • 17:00

    定時休憩

  • 17:15

    翌日業務整理

  • 18:30

    退社

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